【洗車のプロが明かす】コーティングしたら洗車不要?それ、大きな誤解です
2025.10.01

目次
- はじめに
- コーティング神話の崩壊
- 衝撃の事実:コーティングは万能ではない
- コーティング被膜の真実
- 車を襲う「見えない脅威」
- もっとも危険な汚れワースト2
- 1位:鳥のフン
- 2位:花粉(特に水に濡れた後)
- 対処法:熱がカギ
- 撥水力で見る「洗車のタイミング」
- 汚れを目で判断する方法
- 洗車サイン:ここをチェック
- 季節による脅威の変化
- 虫の季節は要注意
- まとめ
- コーティングと洗車の本当の関係
はじめに

「高いお金を払ってコーティングしたから、もう洗車しなくていいよね」
そう思っている方、実は多いのではないでしょうか。
こんにちは。洗車用品ブランド「アダマスオクタ」でプロフェッショナルとして、日々お客様の愛車と向き合っています。今日は、多くの方が誤解している「洗車とコーティングの関係」について、本当のことをお話しします。
コーティング神話の崩壊
衝撃の事実:コーティングは万能ではない
結論から言います。コーティングをしても、定期的な洗車は絶対に必要です。
むしろ、コーティングをしているからこそ、洗車をしなければならないのです。
「え、それじゃあコーティングの意味がないじゃないか!」
そう思われるかもしれません。でも、これには科学的な理由があります。
コーティング被膜の真実

車のコーティング被膜、実はどれくらいの厚さかご存知ですか?
答えはわずか1マイクロメートル(0.001mm)程度。髪の毛の太さの約100分の1という、信じられないほど薄い膜なんです。
この薄い膜が、あなたの愛車の塗装を守っているわけですが…
汚れが付着すると、その汚れが表面で結晶化し、コーティング被膜を侵食していきます。
車を襲う「見えない脅威」
最も危険な汚れワースト2
長年の経験から、特に危険だと考えている汚れが2つあります。
1位:鳥のフン

鳥には歯がないことをご存知ですか?
鳥は小石を一緒に飲み込み、胃の中でそれをゴリゴリさせることで、歯の代わりにしています。つまり、鳥のフンには石が含まれているのです。
この石が塗装表面に付着すると:
- フンを拭き取る際に石が塗装を傷つける
- 消化液が塗装を化学的に侵食する
という二重の脅威になります。
**見つけたらすぐに対処を。**水で優しく流しながら、柔らかいスポンジで撫でるように取り除きましょう。
2位:花粉(特に水に濡れた後)

「花粉なんて、ただの黄色い粉でしょ?」
そう思っていたら大間違いです。
花粉の中にはペクチンという物質が含まれています。このペクチン、水と触れると:
- 外に染み出してくる
- 超強力なネバネバ物質に変化
- 塗装表面にこびりつく
- 塗装を化学的に侵食していく
**「花粉ジミ」**と呼ばれるこの現象、実は洗車のプロでも取り除くのが最も難しい汚れの一つなんです。
対処法:熱がカギ
花粉ジミの弱点は熱です。
ペクチンの分解温度は高温のため:
- 熱湯をかける
- スチームアイロンで蒸気を当てる
- 温めながら拭き取る
このような方法が効果的です。
撥水力で見る「洗車のタイミング」

汚れを目で判断する方法
「いつ洗車すればいいの?」
これ、実は簡単に判断できます。答えは撥水力です。
コーティングの撥水効果は「ロータス効果」と呼ばれる原理で機能しています。簡単に言うと:
- 塗装表面に細かい毛が立っている(ミクロレベル)
- 水滴を「点」で支える
- だから水が玉になって転がる
でも、汚れが付着すると、この毛と毛の間に汚れが入り込み、表面張力が大きくなります。
結果、撥水力が低下するのです。
洗車サイン:ここをチェック
特に汚れやすいのは:
- ボンネット
- ルーフ(屋根)
この2箇所は常に上を向いているため、最も汚れが溜まりやすい部分です。
洗車の目安:ボンネットやルーフに水をかけて、コロコロと弾かなくなってきたら洗車のサイン。
これなら、誰でも簡単に判断できますよね。
季節による脅威の変化
虫の季節は要注意
春から夏にかけて、もう一つ気をつけたいのが虫です。
走行中、バンパーやフロントガラスに虫が当たって潰れる…よくある光景ですよね。
でも、虫の中には強烈な酸を持つものもいます。この酸が塗装に付着すると:
- 短時間で塗装を侵食
- 時間が経つと固まって取れなくなる
- 最悪の場合、塗装が変色
**虫の季節は、より頻繁に洗車を。**これが愛車を守る鉄則です。
まとめ:コーティングと洗車の本当の関係
今日お伝えしたかったのは:
- コーティングは魔法ではない – 定期的な洗車が絶対に必要
- 汚れは塗装の敵 – 鳥のフン、花粉、虫は特に危険
- 撥水力で判断 – ボンネットとルーフの撥水力が洗車のサイン
- 早めの対処が鍵 – 汚れは時間が経つほど取りにくくなる
高価なコーティングを長持ちさせるためにも、実は定期的な洗車こそが最も重要なのです。
次回は、「プロが教える正しい洗車方法」について、具体的な手順とコツをお伝えします。
アダマスオクタより
私たちは「仕上げよう、みんなのために」をモットーに、洗車を楽しい時間に変える製品づくりをしています。
「ちゃんと効く」製品と「ちゃんと聞ける」サポート。
洗車に関する疑問や質問があれば、いつでもチャットやテレビ電話でご相談ください。あなたの洗車ライフを、私たちが全力でサポートします。
📝 次回予告 【第2回】プロが教える洗車の基本 – タイヤから洗う理由、知っていますか?
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