【洗車のプロが教える】傷をつけない正しい洗車方法 -タイヤから洗う理由、知ってますか?-
2025.10.03

目次
- はじめに
- 洗車の鉄則:「上から下へ」そして…
- 意外な事実:最初に洗うのは「タイヤ」
- 正しい洗車の順番
- 水のかけ方:「大量の水」がポイント
- おすすめは「大量の水でジャワー」
- シャンプー選び:これは避けて!
- 絶対にNGなシャンプー
- 正解:車専用の中性〜弱酸性シャンプー
- 泡は立てすぎない
- スポンジ選びと洗い方
- 最適なスポンジとは
- 洗う前の必須チェック
- 力加減の基本
- 拭き取り:ここが最も重要
- タオル選び
- プロの技:エアブロワー活用
- 2枚のタオルテクニック
- 拭き方の方向
- 洗車のベストタイミング
- 絶対に避けるべき条件
- おすすめの時間帯
- 「全部を一気に」は卒業
- まとめ:洗車の7つの鉄則
はじめに

前回は「コーティングをしても洗車は必要」という衝撃の事実をお伝えしました。
今回は、いよいよ実践編。プロが実際にやっている洗車の正しい手順をお教えします。
「洗車なんて、水かけて、シャンプーつけて、拭くだけでしょ?」
確かに基本はそうなのですが…実は、手順や方法を間違えると、せっかくの洗車が愛車を傷つける原因になってしまうんです。
今日は、傷をつけずに、効率よく、そして楽しく洗車する方法を、順を追ってご紹介していきます。
洗車の鉄則:「上から下へ」そして…
意外な事実:最初に洗うのは「タイヤ」

洗車の基本は「上から下へ」。
でも、最初に洗うべきは実は「タイヤ」なんです。
なぜか?
答えは簡単。タイヤとホイール周りが、車の中で最も汚れているから。
- 泥
- ブレーキダスト
- 路面の油汚れ
これらの頑固な汚れを最初に処理してから、ボディに取り掛かる。これがプロの流儀です。
正しい洗車の順番

- タイヤ・ホイール
- ホイールハウジング(タイヤの奥の部分)
- ルーフ(屋根)
- 窓ガラス
- ボンネット
- 車のサイド
- リア(後部)
この順番を守ることで:
- 汚れた水が既に洗った部分にかからない
- 効率的に全体をきれいにできる
- 二度手間が減る
水のかけ方:「大量の水」がポイント
高圧洗浄機は必要?
「高圧洗浄機があると便利そう…」
確かに便利です。でも、実は高圧洗浄機は必須ではありません。
むしろ、高圧洗浄機には意外な落とし穴が。
使う水の量が意外と少ないんです。
汚れを「吹き飛ばす」ことはできても、「洗い流す」には水量が足りないことも。
おすすめは「大量の水でジャワー」
ホースから出る普通の水を、たっぷりと使って流す。
これが、実は最も効果的な方法です。
- 砂や小石を洗い流す
- 表面の汚れを柔らかくする
- シャンプーを流し切る
すべてにおいて、水量が多いほうが有利なんです。
シャンプー選び:これは避けて!
絶対にNGなシャンプー
洗車で使ってはいけないもの:
❌ 台所用洗剤 ❌ 食器用洗剤
❌ 石鹸
「汚れを落とせればいいんじゃないの?」
違います。
台所用洗剤や石鹸は:
- 陶器やガラスを洗うために作られている
- 車の塗装(クリア層)には適していない
- 界面活性剤が濃すぎる
- 流し切るのに時間がかかる
- 残った洗剤が乾くとシミになる
正解:車専用の中性〜弱酸性シャンプー
必ず車用シャンプーを使いましょう。
特におすすめは:
- 中性シャンプー
- 弱酸性シャンプー
逆に避けたいのは:
- コーティング入りシャンプー
「え、コーティング入りの方が良さそうなのに?」
実は、コーティング入りシャンプーは:
- 洗浄力が強すぎる
- 細かい傷が入りやすい
- せっかくのコーティングを剥がしてしまう可能性
すでにコーティングしている車には、通常の中性シャンプーで十分なんです。
泡は立てすぎない
「モコモコの泡で洗うと傷がつかない」
こんな話、聞いたことありませんか?
確かに泡は傷防止に役立ちますが、泡を立てすぎるのも考えもの。
理由:
- すすぐのに大量の水と時間が必要
- 泡が残ってシミになりやすい
- 洗剤の濃度が高すぎる証拠
**適度な泡で、しっかり流す。**これが正解です。
スポンジ選びと洗い方
最適なスポンジとは

選ぶべきスポンジの条件:
✅ 目が細かい ✅ 少し固め(コシがある)
「柔らかい方が優しそう…」
でも、柔らかすぎるスポンジは:
- 手の感覚が伝わりにくい
- 無意識に力を入れすぎる
- 結果的に傷をつけやすい
コシのあるスポンジなら、適切な力加減が自然と分かります。
洗う前の必須チェック
スポンジを使う前に、毎回必ず確認すること:
砂利や小石がついていないか?
これ、本当に重要です。
スポンジについた小さな砂粒一つで、塗装に傷が入ってしまいます。
力加減の基本
洗車の力加減、一言で表すなら:
「撫でる」感覚
強く押し付けるのはNG。表面を優しく撫でるように。
ただし、特殊な洗車用品(後述のMPSシリーズなど)を使う場合は、製品の指示に従ってください。
拭き取り:ここが最も重要
タオル選び
拭き取りにはマイクロファイバータオルがおすすめです。
しかも、安いものを使い捨て感覚で。
「高級なセーム革の方が良さそう…」
実は、大判のタオルで引きずって水を取る方法は傷が入りやすいんです。
プロの技:エアブロワー活用

理想的な拭き取りの流れ:
- エアブロワーで水滴を飛ばす
- 残った水分を軽く拭き取る
エアブロワーを使えば:
- タオルで擦る面積が減る
- 傷のリスクが大幅に減少
- 拭き取りが圧倒的に楽
2枚のタオルテクニック

タオルは2種類用意:
- 粗水取り用タオル(濡れてもOK)
- 仕上げ用タオル(乾いた状態をキープ)
手順:
- 粗水取りタオルで大まかに水分を吸収
- 仕上げタオルで軽く拭き上げ
これで、拭き筋やムラのない、美しい仕上がりになります。
拭き方の方向
基本は**「上から下へ」**
例えばボンネットなら:
- フロントガラス側から
- ボンネットの先端に向かって
こうすることで:
- 水が自然に下に流れる
- 効率的に拭き取れる
- ムラになりにくい
洗車のベストタイミング
絶対に避けるべき条件
❌ 炎天下
❌ 直射日光の下
❌ 真昼のカンカン照り
理由:
- 水がすぐ乾いて水ジミになる
- シャンプーが乾いてシミになる
- 暑い、眩しい、つらい
おすすめの時間帯
✅ 朝
✅ 夕方
✅ 曇りの日
✅ 日陰
これなら:
- 快適に作業できる
- 水がゆっくり乾く
- 拭き取りの時間に余裕
「全部を一気に」は卒業
洗車の新しい考え方:
「毎回、全体を洗う」
「でも、手をかける部分はローテーション」
例えば:
- 今週は全体を洗って、ドアを特に丁寧に
- 来週は全体を洗って、ボンネットを特に丁寧に
この方法なら:
- 負担が少ない
- 長く続けられる
- 車の状態を常に良好に保てる
まとめ:洗車の7つの鉄則
- 最初はタイヤから – 最も汚れた部分を先に
- 大量の水で流す – 高圧洗浄機より水量重視
- 車専用シャンプーを – 台所用洗剤は絶対NG
- コシのあるスポンジで撫でる – 砂粒チェックも忘れずに
- エアブロワー+2枚タオル – 傷を最小限に
- 日陰か曇りの日に – 炎天下は避ける
- ローテーションで楽しむ – 完璧主義は禁物
次回は、**「洗車だけでは得られない輝き」**を簡単に実現する方法をご紹介します。
アダマスオクタより
私たちの製品は「失敗しにくい成分設計」にこだわっています。
誰でも安心して使えて、確かな効果を実感できる。それが、私たちが目指す洗車の形です。
洗車の疑問や悩み、どんな小さなことでも、チャットやテレビ電話で気軽にご相談ください。
📝 次回予告
【第3回】洗車感覚でガラスコーティング?革新的な「MPSグロスアップパウダー」の秘密